
自治体の広報誌や管理組合の広報誌は、一般的なチラシや広告とは性質がまったく異なります。
この違いを理解していないと、
「なぜ入れなかったのか」
「なぜクレームになるのか」
という問題が必ず起こります。
本記事では、広報誌の全戸配布で投函漏れが重大クレームにつながる理由と、現場で必ず押さえるべき注意点を、ポスティングのプロ目線で解説します。
広報誌は単なる印刷物ではありません。
行政手続きの案内
防災・防犯情報
子育て・福祉・高齢者支援
税金・制度変更のお知らせ
これらは住民全員に等しく届ける義務がある情報です。
つまり広報誌は、
「読んでも読まなくてもいい広告」ではなく
「届いていなければ問題になる公式情報」
という扱いになります。
この時点で、
配布基準=全戸配布
配布漏れ=行政サービスの欠落
と見なされるのです。
広報誌は毎月・隔月など、定期的に届くものです。
住民は無意識のうちに、
「今月号はまだか」
「重要なお知らせがあるはず」
と届く前提で待っています。
そのため投函されないと、
配布ミスなのか
自分だけ届いていないのか
意図的に外されたのか
という不信感に直結します。
ここが非常に重要なポイントです。
多くの現場で起こる誤解が、
「広告お断り=広報誌も投函しない」
という判断です。
しかし広報誌は広告物ではありません。
そのため、
「チラシ投函禁止」
「広告物不要」
と表示があっても、
広報誌は投函対象になるケースが大半です。
これを誤ると、
「なぜうちだけ入っていないのか」
というクレームに直結します。
戸建てだけでなく、マンション配布でも要注意です。
同じマンションで一部の部屋だけ未投函
管理人ポストへのまとめ投函忘れ
集合ポストの見落とし
これらは住民からだけでなく、
管理組合
自治体担当課
委託元
から正式な指摘・報告依頼が入ることがあります。
広告配布では起きにくいですが、
広報誌では報告義務が発生するケースも珍しくありません。
空き家でも投函対象かを事前確認
郵便受けが壊れていても代替方法を相談
オートロックは管理人・管理会社と事前調整
判断を配布員任せにしないことが重要です。
トラブルを防ぐ最大のポイントはこれです。
広告お断り表記の扱い
マンション管理人ポストの有無
未投函時の報告ルール
これを事前にルール化しておくことで、
現場判断のブレ=クレームの芽を摘むことができます。
近年は特に重要性が増しています。
配布エリア管理
配布完了報告
配布不可理由の記録
「配った・配っていない」の水掛け論を防ぐには、
記録が最大の防御になります。
広報誌の全戸配布は、
単なるポスティング業務ではありません。
行政と住民をつなぐ
管理組合と居住者をつなぐ
地域の情報格差を防ぐ
信頼を運ぶ仕事です。
だからこそ、
「1部くらい入れなくてもいい」
「広告と同じ感覚でいい」
という考えが、大きなクレームにつながるのです。
広報誌配布では、
全戸配布・投函徹底・判断基準の共有
この3点を守ることが、トラブル回避と信頼構築の近道になります。