
ポスティングで最もよく使われるチラシサイズといえば「A4サイズ」です。
コンビニのチラシ、飲食店のメニュー、求人広告など、幅広い業種で採用されています。
しかし、同じA4チラシでも「折加工をするか・しないか」で、配布のしやすさ・コスト・反響率が大きく変わります。
今回は、ポスティングにおける「折加工あり」と「折加工なし」を細かく比較してみましょう。
コストが安い
印刷後に追加の加工をしないため、制作コストを抑えることができます。大量配布を前提とした低予算キャンペーンや、短期的な告知に向いています。
例:スーパーの特売案内、求人チラシ、イベント告知など。
デザインの自由度が高い
1枚全面を使って大きな写真や地図を配置でき、レイアウトの制限が少ないのも利点です。
遠くからでも目に入りやすく、インパクト重視の広告デザインに適しています。
ポストに入れにくいケースがある
特にマンションや集合住宅などでは投入口が狭く、無理に入れるとチラシが折れたり、シワが寄ったりします。見た目の印象が損なわれるリスクがあります。
読まれにくいこともある
開かずに情報がすべて見えてしまうため、「あとで見よう」と放置されやすい傾向もあります。紙面全体に情報を詰め込みすぎると、読者の関心が分散する点に注意が必要です。
折加工には「二つ折り」「三つ折り(巻き三つ折り)」「観音折り」などの種類があります。
ポスティングでは、特に「三つ折りA4」が人気です。
ポストに入れやすく、見た目もきれい
サイズがコンパクトになり、どんなポストにもスムーズに入ります。折り目があることで、チラシ全体がしっかりまとまり、丁寧な印象を与えます。
高級感・信頼感を演出できる
不動産・美容・教育関係など、信頼性を重視する業種では折加工の有無が印象を左右します。
「しっかりした会社」「丁寧な対応」というイメージを伝えやすくなります。
段階的なストーリー設計ができる
例えば、表面にキャッチコピー、中面にサービス説明、裏面に地図・問い合わせ先など、自然な流れで情報を読ませることができます。読了率が高まり、反響率アップにもつながります。
加工コストと納期が増える
印刷後に折り工程が入るため、1枚あたり数円~十数円のコスト増になります。大量印刷の際は、この差がトータルコストに影響します。
また、納品まで1~2日ほど追加で時間がかかる場合もあります。
デザインの制約がある
折り位置を考慮してレイアウトを作る必要があるため、デザイン設計が少し複雑になります。
情報の流れをしっかり考えないと、開いたときに見せたい情報が目立たなくなることもあります。
| 項目 | 折加工なしA4 | 折加工ありA4 |
|---|---|---|
| コスト | 安い | 若干高い |
| 配布のしやすさ | ポストによっては入れにくい | 入れやすく丁寧な印象 |
| デザインの自由度 | 高い(全面使用可) | 折り位置に制約あり |
| 見た目の印象 | 大胆・シンプル | きれい・高級感あり |
ポスティングでA4チラシを配布する際は、目的とターゲット層によって折加工の有無を選ぶことが大切です。
「低コストで広く配りたい」なら折なし、
「印象を重視して丁寧に伝えたい」なら折ありが適しています。
特に大阪市内のようにマンションが多く1日単位で数枚~10数枚のチラシが入る地域では、ポストのサイズ等を考慮して折加工ありを選ぶと、スムーズな配布と他社との差別化により良い印象の両立が可能です。
ポスティング業者に相談し、配布エリアや目的に合わせて最適なチラシ仕様を選びましょう。
